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弁護士法人心 千葉法律事務所

交通事故で怪我をした時はいつまでに初診に行けばいいですか?

  • 文責:所長 弁護士 白方太郎
  • 最終更新日:2024年11月14日

1 初診はなるべく早く

結論から申し上げますと、交通事故の後はなるべく早く病院を受診することが大切です。

基本的には当日に、当日の受診がどうしても難しい場合には病院の翌営業日までには初診を受けるようにしてください。

交通事故で怪我をしてしまった場合、事故直後に救急搬送されることも多いですが、そうでない場合はご自身で病院へ行かなければなりません。

事故直後は、事故の衝撃やお怪我などから身体のあちこちが痛く、出歩くのも辛いという方は少なくありません。

そのため、事故の後で病院へ行かず、家で痛み止めを飲んで寝ていたいと考える方もいらっしゃるかと思います。

しかし、事故の発生から初診までの期間が空いてしまうと、以下から挙げる様々なデメリットが生じるおそれがありますので、お早めに病院で受診してください。

2 早期受診が重要な理由

早く病院へ行くことが重要な理由は2点あります。

⑴ 重篤な症状を見逃してしまう危険性があるため

1点目は、診断が遅れると重篤な症状を見逃すおそれがあるということです。

例えば、単なる打撲だと思って痛みを我慢していたら、実は骨折していたという例は珍しくありません。

骨折後に固定などの適切な処置を怠っていると、骨が上手くくっつかずに変形したり、治りが遅くなったりといったことが生じる可能性もあります。

⑵ ケガの程度や事故との因果関係について誤解されるおそれがあるため

2点目として、事故から初診まで時間が空くと、事故と症状との因果関係が否定されたり、症状の程度を軽度であると誤解されたりするおそれがあるということが挙げられます。

事故から初診まで間が空いている場合、客観的に見ると、その期間に別の要因で怪我をしているという可能性も考えられます。

そのため、今ある症状が事故により起こったものなのか、それともその間に別の要因で起こったものなのかが、第三者からは分からなくなってしまう可能性があります。

その結果として、事故と怪我との間に因果関係がないと判断される可能性があるのです。

特に、自賠責保険では事故から初診まで一か月以上空いてしまうと、事故と怪我との因果関係が否定されることがあります。

また、因果関係は認められたとしても、すぐに病院に行かなくてもよい程度の怪我であると医師や相手方保険会社から誤解され、適切でないタイミングで治療費の支払いを打ち切られてしまうおそれもあります。

そのため、事故に遭って怪我をしたら、当日か遅くとも翌営業日までには病院へ行って診察を受けることをおすすめします。

なお、相手方が任意保険に加入している場合は、病院へ行く前に相手方の任意保険会社担当者へ連絡を入れておくと、その後の手続きがスムーズになります。

3 病院の選び方で迷われた際には

初診でかかる病院の選び方ですが、正直なところ、「どこの病院へ行くか」よりも「どの時点で病院へ行くか」ということの方が重要です。

総合病院か個人病院か等にこだわらず、例えば首や腰に痛みがあるといった症状なら整形外科など、ご自身の症状に該当する診療科がある最寄りの病院に行くことをおすすめします。

最近はSNSなどで病院の口コミを調べることができるため、一体どこへ行けばよいのか迷うこともあるかと思います。

しかし、迷って初診を先送りにするくらいなら、とりあえず最寄りの病院へすぐに行かれることをおすすめします。

当法人では、交通事故の直後からご相談いただけますので、お気軽にご相談ください。

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