むちうちは後遺障害認定を受けるのが難しいのですか?
1 後遺障害の認定基準を知ることが大切
難しい場合もありますが、診察時の対応や作成される書類の内容が適切なものであれば、後遺障害認定を受けられる可能性を高めることができます。
むちうちによる首の痛みの症状が、後遺障害として認定されるためには、基本的には常時痛であることや症状が一貫して継続していることなどが必要になります。
たとえば、後遺障害診断書やカルテ(診療録)に「日によって痛みが生じる」など非常時痛と受け取られる記載があることで後遺障害が認定されないこと、適切な通院頻度を維持できなかった場合に後遺障害が認定されないこと、診察時に伝えた症状が適切でなかったために症状が一貫していないものと捉えられ、後遺障害が認定されないこと、などがあります。
このように、常時痛が生じている場合には、非常時痛であるものと誤解を与える言動を避けた方が良いことはもちろんですが、適切な通院頻度を保つことや診察時に毎回症状を適切に伝えることが大切です。
その他にも、気をつけるべき事柄は様々ありますが、できる限り早い段階で後遺障害に詳しい弁護士からアドバイスを受けることが大切です。
2 依頼する弁護士は選ぶべき
後遺障害の認定は損害保険料率算出機構が行っておりますが、後遺障害の認定基準のうち重要な部分は外部に公開されていません。
そのため、後遺障害等級認定申請に詳しくない弁護士も多いです。
適切な後遺障害認定を受けるためにも、後遺障害に詳しい弁護士に依頼することが大切です。
後遺障害診断書に関するQ&A 高次脳機能障害における後遺障害の判断基準はありますか?